ビーチを巡回し遊泳客の安全維持に努めるライフセーバー=下田市吉佐美の多々戸浜海水浴場

 ■「通年活動できる環境を」

 日本最大級の規模を誇り、下田市内の海水浴場を中心に海難事故防止に貢献し続けてきた下田ライフセービングクラブ(江田邦明理事長、会員255人)が、今年7月でクラブ創立40周年の節目を迎えた。江田理事長は、遊泳中の事故防止に加えて「(多くの人に)海の楽しさ、面白さを伝えるためにもこの活動が必要」と存在意義を語り、50周年に向けて「ライフセーバーが通年で活動できる環境を整備していきたい」と抱負を述べた。

 下田ライフセービングクラブは1978年7月、旧日本サーフライフセービング協会として誕生。会員2人で吉佐美大浜、多々戸浜で活動を始めた。吉佐美区からクラブハウスを提供してもらうなどの援助を受けながら、首都圏の学生や社会人を中心に会員を増やし、下田と南伊豆の計8海水浴場で活動する団体に成長した。

 これまで9千人以上の遊泳事故者を救助し、浜辺の熱中症患者など約2万3千人の応急処置も行ってきた。海岸清掃や海難防止の啓発運動、ビーチスポーツの普及にも努めてきたことから「遊泳客に必要とされるだけでなく、こうした活動が地域に認められている。だから40年も続いているんだ」(吉佐美区役員)という地元の声もある。

 遊泳客にとっても大きな存在で「いるだけで安心感が全然違う。(海の)親みたいな感じ」「海に来ると最初にいるのかどうか確認する。絶対に必要」と強く信頼する声も少なくない。

 吉佐美地区の学生代表・丸山嶺さん(国士舘大3年)は、スポンサーや区などの応援・支援に感謝を述べてからこう語った。「40周年なので各浜のみんながいつも以上の(強い)気持ちで臨んでいると思う。気を引き締めて頑張りたい」

 【写説】ビーチを巡回し遊泳客の安全維持に努めるライフセーバー=下田市吉佐美の多々戸浜海水浴場