豪快に組み上げられた太鼓橋=下田市四丁目

 ■見事なアーチに歓声

 約400年の歴史を誇る下田市の夏の一大行事「下田八幡神社例大祭(通称・太鼓祭り)」が14日、旧町内で始まった。肉襦袢姿の男衆らが神輿(みこし)や太鼓台を威勢良く練り歩き、11基の供奉道具を縄で結び高々と連ねる「太鼓橋」を4カ所で披露した。女衆や子どもたちが軽快なお囃子(はやし)を響かせ、見物人も熱狂し、旧町内が熱気に包まれている。15日まで。

 祭典奉仕者が八幡神社に集合し神事が執り行われた後、道具、神輿、太鼓台を担ぎ境内を出発。四丁目の通りなどで若衆が榊(さかき)2基、鉾(ほこ)5基、四神(青龍、朱雀、白虎、玄武)の道具を一列に並べ、拍子木と笛の音律に合わせながら、「ほりゃ、ほりゃ」と掛け声を上げ豪快に太鼓橋を組み上げた。汗と熱気が入り交じった独特の雰囲気の中、何度も挑戦した末に見事なアーチが掲げられると観衆から歓声が湧いた。

 茨城県から夫の実家に帰省中の佐藤由香さん(44)は「圧巻だった。とにかくすごい」と感想を語った。

 旧町内の14町が繰り出す太鼓台も各地を勇壮に練り、所々でお囃子(はやし)を披露。「さて、よいよいよい」の掛け声に続いて子どもらが太鼓や三味線、笛、鐘の音を鳴らし祭りに華を添えた。

 例大祭は、一説によると2代目下田奉行・今村伝四郎が寛永4(1627)年以降に定めたとされる。太鼓の音律は大坂夏の陣で勝利した徳川軍の打ち鳴らす陣太鼓を模したと伝えられている。

 【写説】豪快に組み上げられた太鼓橋=下田市四丁目